「やっちまった・・・・・」 開口一番、この言葉以外にあてはまる言葉が無いくらいだ。今から、一年半ほど前に遡る。
ヤマハSR400 ファイナルエディションを納車し、純正マフラーから念願のパワーBOXエキパイ、ペイトンプレイスキャプトンマフラーへと交換をしたばかりの頃であった。
2カ月ほど走ったのちに、もう一度純正マフラーとのトルクの違いを確認してみたくなり、サイレンサー部分だけであるが純正品に戻してみる事とした。
取り外しておいた純正のサイレンサーと付属部品をまた元の位置に戻してみる事にした。取り外しておいたボルト・ナット等の部品は、紛失しないように、テープにてサイレンサーに貼っていたので、問題無く元の状態へと戻す事が出来た。
ちょうどその頃、全国でETC車載器の補助金キャンペーンがやっており、自宅近くの2りん館でもそのキャンペーンを取り扱っていたので、早速申し込んで取付けをしたばかりであった。
マフラー交換を終えたのが、お昼過ぎでまだ時間があった事もあり、秋頃に高速道路を利用して島原半島へのツーリングも計画していたので、試運転もかねてSR400 高速道路試験走行をする事となった。
期待と不安を抱えていざETCレーンへと突入。ゲートも問題なく上がり、ETCが正常に作動してある事を確認できた。
ゲートを抜けて早速360度のカーブを車体を緩やかに倒して走行する。バイクで走行するとあらためて、カーブというより円の回りを走っているのだなと感じる。バイクが路面に対して重力にて押さえ付けられている感覚である。
出発前は、九州自動車道路を小倉から乗り、とりあえず鳥栖あたりまで行って、それから戻って来ようと安気に考えていた。
すでにその時点で今回のドラマは始まっていたのだった。
まず八幡を超えたあたりの長いトンネルを進入した。SRでの高速道路トンネル走行は、初めてである。バイクでのトンネル走行は、多少の圧迫感を感じた。
よっぽどの強風や寒い季節でない限りは、トンネルで無い解放された道路を走るほうがいいいなと思った。(個人的な感想であるが)
宮若PAに立ち寄り休憩をする事とした。ここで驚いたのは、宮若SAがトラック専用のようなPAになっていたからである。以前の駐車スペースは、乗用車とトラックが別々に区画線にて分けられていたようだったが、今回立ち寄った時には、ほとんどがトラックレーンになっていた事だ。
宮若PAにてトイレ休憩をすませ、再び鳥栖を目指す。午後からの出発だったので、極力休憩時間は、短くしようと思ったので、次の休憩場所は、広川に設定した。
SR400は単気筒エンジンなので、高速道路走行が得意ではない事が実際に走ってみて分かった事である。80km/hあたりまでは、そんにストレスは無いが90km/hを超えだすとストレスを感じだす。
やはり、単気筒だけに振動がすごいのである。100km/hを超えだすと怖さを感じる。追い越し時に100km/h超えするのはいいが、常時というわけにはいかなそうである。
しかし、2車線以上ある高速道路では、90km/hあたりで走行車線を走っていると、後続車は勝手に追い越していってくれるから、そんなにストレスを感じる事なく通行できるという感じであった。
これが、東九州自動車道路のように一車線区間が多い道路であれば、後続車よりあおられるような感じになるので、少しつらい事になるかもしれないというのが心配するところでもある。
二回目の休憩ポイントである広川SAに到着した。トイレを済ませて、コーラにて喉を潤した。やはり夏場は、走っている間は良いが、停車するともの凄い暑さ襲われる。こまめな水分補給は欠かせない。
休憩を終え、キックスタートにてエンジン始動。目的地の鳥栖ICもすぐ目の前なので、鳥栖ICにて一旦下車し、折り返す事とした。広川SAの駐輪場を出発し、バイクを走らせて加速レーンに出る手前を右折した時の事であった。
「カリカリカリカリ・・・・」っと。 何か違和感を感じる。慌ててバイクを停め、音がするほうへと目をやった。
一瞬、言葉を失いかけた。なんと、マフラーがお辞儀している。落ちかかって、路面に擦れているのである。
よくよく見ると、マフラーの固定ボルトが無い。何が起きたのか一瞬分からなくなったが、すぐに状況が理解できた。まずは、先ほど駐車していた駐輪場へバイクを押して戻る事にした。

マフラーの固定ボルトが外れて無くなっており、脱落寸前であった。高速道路のどこらあたりで固定ボルトが外れて紛失したのかは分からなかったが、よくぞマフラーが落ちずにここまでこれたなと思った。
いつ脱落してもおかしく無い状態である。あのまま、広川SAへ休憩に寄らずに走っていたかと考えると、ぞっとする。高速走行中に脱落したマフラーが後続車へ当たっていたのではないかと考えると恐ろしくなる。
まさに夕方のニュースに出てもおかしくない、一歩手前の状態であった事は、確かである。
落ち込んでばかりはいられない。気持ちを切り替えて、今からの事を考えなければならない。
とりあえず、保険会社へSOS発信である。早速、保険会社に電話をしてみた。問題無く、保険会社の窓口へとつながったので、事情を説明して救助要請した。
走行不可能の状態である事を窓口へ伝えていたので、レッカー会社から電話が掛かってきた。待つこと15分位であった。
大宰府のレッカー会社から、今から会社を出てこちらに向かってくれるとの連絡であった。30分位で到着できるとの事だったので、その場で待つ事にした。
おおかた30分程度で、レッカー会社の車が到着した。連絡してから、到着までが迅速であった。保険会社の受付の人も非常に親切な対応で良かった。

保険会社の電話受付の人が言うには、宿泊代と交通費あわせて上限¥20,000のうち、個人負担は、支払った金額の一割負担という事だった。後日領収書を郵送すれば、建て替えた金額の九割は保険から支払われるとの説明を受けた。
上限で¥20,000のうち自己負担1割ですむなら、そこそこの遠方にツーリングに行っても安心だと思った。保険の戻りがあるまでは、自己負担になるなのでツーリングに出かける際は、万が一トラブルにでくわしても、公共交通機関で帰ってこれるくらいのお金は、持っていないといけないなと思った。

レッカー会社の人が、トラックの荷台をスライドさせてSRを荷台に乗せ、ベルトにて四方の固定をした。バイクの取り扱い方は、とても丁寧である。到着した時の挨拶、バイクの取り扱い等を見ていうとやはりプロフェッショナルだなと思った。
あっという間にバイクの積み込みが終わった。

無事にバイクの積み込みが終わったので、レッカー会社の人にここから小倉まで帰るには、どのようにして帰ったらいいか聞いてみた。
レッカー会社の人が言うには、ここから帰るには、今いる広川SAが下り線になるので、対面の広川SA上り線から高速バスに乗車して福岡天神バスセンターまで行くほうがさ最短ルートではないでしょうかとのアドバイスをしてもらった。
引き上げたバイクの行先が北九州のバイク屋さんになるので、高速道路を引き返すかたちになるので、上り線の広川SAまでなら乗せていけますよと言ってくれたので、その言葉に甘えて乗せて行ってもらう事にした。
運転手の方に聞いてみると、今日のバイクのレッカーは、自分のバイクで3台目になると言っていた。
レッカーサービスの依頼件数は、自分が知らないだけで結構あるのだという事を、今回の件で初めて知る事となった。
以前は、助手席にお客さんを乗せて行ったりする事もあったようだが、色々なレッカーサービスの会社で、お客さんとのトラブル等があり、会社の方針として今は、お客さんを同乗させる事自体が禁止されているような事を言っていた。
運転手の方と短い間ではあったが話をした事もあって、トラブルが起きた時の不安はもうすでになく無くなっていた。
ヘルメットも運転手の方に頼んで、北九州のバイク屋まで運んでもらうようにお願いしたこともあり、手荷物もタンクバックひとつとなった。
そうこう話をしていると、広川SAの上り線に到着してので、運転手さんにお礼を言って、バイクの事をお願いしてトラックから降りた。
今からの帰り道は、バス旅となるので、せっかくなのでバス旅を満喫する事にした。
天神バスセンターに到着してからは、早速売店にて缶ビールと酒のつまみを購入した。あっという間に缶ビールの500mlを飲み干し、あと2本追加購入した。
天神バスセンターからは、自宅近くにバス停があるのでこころおきなく缶ビールを飲んで帰る事ができる。予期せぬトラブルに遭遇したが、たいした大事にならずにそれなりに楽しいバス旅を満喫する事も出来たので良しとするしかない。
やはり、バイクに乗るなら保険のロードサービスは大切である。こういったツーリングのトラブルはめったに無い事かもしれないが、備えあれば憂い無しでる事を実感した一日であった。


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